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築山の家は、昭和初期に建てられた日本家屋。
昭和の香りの残るこの景色には、どこか忘れられがちな“和の心”が詰まっていて、
ふとした瞬間に、日本人が繋いできた習慣や文化…「日本らしさ」を教わることが多々あります。
その一つが、「築山(つきやま)」。
庭に「築山」という観賞用の山を造ることで、
自然も暮らしの一部として捉えていた日本人の心がうかがえます。

そんな先人たちの知恵や技と、
今を生きる私たちの知恵や技が出会う場になったらという想いを込めて、
2011年、多くの方々の技とご協力の下、改築、完成いたしました。

人の営みは、“自分が暮らしやすい生活の場所”をつくるもの。
それが本来の「はたらく」であれば、地域にいる時間こそ、大切にできる社会にしたい。
地域で過ごす時間は、本来、誰もが“暮らしデザイナー”として生きる時間だと思うから。
家庭をデザインする時間も、地域を創る時間も、
企業など組織に勤めている時間も、社会をデザインする「はたらく」であること。
いつの間にか、「はたらく」という言葉が
既にある仕事や組織に就くことと等しく使われるようになりましたが、
「自分たちがどんな暮らしをしたいのか」「どんな未来を創りたいのか」、
その原点に「はたらく」はあるのではないでしょうか?

そんな想いから、築山の家を、
「『いきる』と『はたらく』をつなぐ*“暮らし”デザイン工房」と名付けました。

特別な建物ではなく暮らしの中にある「家」という場、
“暮らしのデザイン”から始まる、
家庭デザイン→地域デザイン→社会デザインと繋がる未来を、
ご縁をいただいたみなさまと一緒に創ることができれば幸いです。

 

もりたまゆこ

 

[Profile]
さいたま市浦和育ち。学生時代の「教育」「学習」を主軸としたNPOや国連機関、区立小学校での活動経験から、「いきる」と「はたらく」がライフテーマになる。大学卒業後、民間企業にて「人・組織」を主軸に転職支援、企業の人材戦略の支援に従事。営業、企画・マーケティングを経験した後、多様な「はたらく」の在り方を追究すべく、2010年に大学院へ進学(MBA in Social Design Studies)。修了後、さいたま市浦和区にて、「築山の家」主宰。同地域では、さいたま市「親の学習」ファシリテーター、埼玉県家庭教育アドバイザー、埼玉県男女共同参画アドバイザーも務める。その他、ライフワークである「1人1人の“Happy”、地域・組織の“Happy”、社会の“Happy”&“知縁”がchemistry&循環する社会デザイン」を実現すべく、企業や大学、行政、NPO、地域など多様なセクターを繋ぐプロジェクトにも関わりを持つ。